6月は株主総会シーズンということもあってか、ガバナンス関連記事がたくさんありました。
トレンドとして気になったのは、社外取締役の増員と、監査役と内部監査の連携推奨です。
また、指名等委員会設置会社への移行を決めた大手自動車メーカーも話題になりました。
社外取締役の増員が本当にガバナンス強化につながるのか、
監査役と内部監査の連携が実経営に活かされるのか・・。
世の中も、トレンドだからといった認識でしかないように感じます。
ガバナンス強化の結果や、好事例などがあまり表に出てこないからでしょうか。
逆にガバナンスに重きを置かない経営の結果、粉飾や不正が露見しているということでしょうか。
また、委員会等設置会社などガバナンス機関の変更が、経営=意思決定のフローをどのように変え、
現場の実務にどう影響するのか、小職はその環境を体験していないので非常に気になります。
内部監査部門の動きとしては、社内の出世や忖度に馴染まない社外取締役方とは、
きちんと情報交換する仕組みを作るのが大事だと考えます。
常勤監査役の力量や立ち位置にもよると思いますが、
監査役を通じて、情報交換会などの開催を社外役員に提言していただく実務がお勧めです。
そうなると、日頃からの監査役と内部監査の連携が必須だし、
監査の連携は、社外取締役の増員を影から支える内部統制の要素として、非常に重要だということですね。
皆さんの会社では、内部監査部門がガバナンス強化に働きかけていますでしょうか。