小規模内部監査アドバイザリ

免許証自主返納

痛ましい事故のあった東池袋の交差点、実は月に何度か出向く辺りで、信号を待ちながら色々と胸に去来しました。

 

運転免許に年齢制限はない。高齢者とひとつに括っても運転能力は人によって違う。

75才以上の免許更新には認知症のテストがある。免許自主返納を推進する動きもある。

 

今後どう対策していくべきか。

人口の偏りや地方のインフラ、免許更新制度への医学的な判断項目追加など、検討すべきことが多すぎて一度には是正策が取れない。でももちろん放置もできない。

 

法律改正、行政サービス稼働、免許更新の仕組み変更、返納が有利だと思わせる心理的なPR、などの対策が思い浮かびました。

 

免許証主管の警視庁HPに自主返納者へのサービスがありましたが、規模感が小さすぎるように感じます。

国策として全体を筋書きを描いてもらわないと、関係各所がそれぞれ動いてもダメそうですよね。

 

 

さて、こういう事象は内部監査でもありそうですね。根本解決が困難な時の改善提案はどうしたらいいでしょうか。

  1. 対症療法としてクライシス・リスクを緩和する施策
  2. 風土改善・教育研修などの予防策
  3. ヒト金で経営判断が必要な施策

 

法令など明確な場合は③でいいでしょう。

社風や経営者の傾向によっては①と②を是正指摘し、③についてどう表現するか。

 

内部監査としては、事実とリスクは必ず提示しておかないといけません。

でも経営者のご機嫌を損ねるような改善指示を、忖度して拒む部門運営者もいます。

 

その場合はあるべき姿を改善指示し、経営者が予算などでダメを出すかどうか、判断を経営者に仰ぐよう指示します。

内部監査報告でもリスクや対策を説明して後押しするから、頑張って考えてという説得が必要になるかと思います。

 

また関連他部門への説明会などを設定してあげるのもいいですね。

プロジェクト化したときの主管部署に開催させて、内監はアドバイザリーの立場で補助します。

他部門に亘る改善は、経営者のゴーサインとプロジェクトの筋書きが大事だと思うのです。